ITの聖地と言えばアメリカのシリコンバレーで、エンジニアの方なら一度は行ってみたいと思った人は多いはずです。
自分もその一人で、ネットで検索して無料でプログラミングを練習できるスクールを見つけました。それは、アメリカのカリフォルニア州にある42schoolという学校です(学校のホームページ)
今回は、その学校の内容について詳細に書いて行きたいと思います。
- プログラミングを勉強したいかた
- 英語を勉強したい方
- 無料でアメリカに滞在したいかた(旅費、食費別)
- 入学条件は30歳以下であることのみ
は必見です
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概要
42 schoolはアメリカのカリフォルニア州フリーモントにある大学です。ただし、最近できた大学なので国の承認はまだ得ていないです。
気になる就職事情ですが、在学中に様々な企業(Google、Amazon、他にも日系企業も)が学校に訪れ、自分と同じ時期に入学した女の子は、現在Googleで働いています(もっともその子は、他大学をすでに卒業しており、初めからポテンシャルが高い子でしたが)
学校は年中生徒を募集しており、2019年は以下の期間(アメリカ時間)から入学試験が行われます。
- 7月8日-8月3日
- 8月5日-8月30日
- 10月21日-11月15日
ちなみに、入学前日でも寮に泊めてもらえます。
自分が実際に通っていたのは、2018年の1か月間です。
学校の特色は以下のとおりです。
- 入学金や在学時の勉強代はかからない
- 学校近辺に寮が完備されており、宿泊費はかからない
- 授業は、すべて動画で行われ、受講生は動画の説明を聞いてそれぞれ勉強する
- 教授はおらず、学生同士で教えあって開発を行う
- AI、VR等最先端の技術にも触れることができる
至られりつくせりに見えますが、実際にそうなっていました。
いろんな投資家の人がこの学校に投資して成り立たせているようです。
ただし、この学校に入るには選抜の試験があります
入学選抜試験
入学の選抜試験は以下2つあります
- オンラインでの試験
- 現地での一か月間のプログラミング試験
順に紹介して行きます
オンラインでの試験
オンラインでの試験は記録力と論理的思考力のポテンシャルを問う問題です。
具体的には以下のとおりです(若干、記憶が曖昧なんで間違っていたらすいません)
記憶力を問う問題では、画面に□が複数表示され、順番に点灯していきます。
点灯が終了後、どの□が点灯されたか順番にクリックして正解だったら次の問題に進み(次の問題では、□の数が増える)。不正解なら同じ□の数でもう一度試験します。
時間内に何問解けるのかで合格不合格が決まります。
論理的思考力の問題は、こちらの動画で説明されていますが、パズルのような問題です。
上の画像で、黒い▼を動かして星を取る問題です。画面真ん中のFunctionに右のCommandsを当てはめていき、スタートボタンを押すとFunctionが左から実行されます。(↑は前に進む、→は右、←は左に矢印が回転します。ボタンに色を付けるとその色のマスにいるときだけコマンドが実行されます。)
F1を入れると、もう一度F1(Functionの左端)にもどります。
プログラミングのforループとif文みたいなものです。
自分は確か、14問目くらいまで進むことができました。
試験が終了すると1週間ほどでメールが届き合否が決まりました。
現地での選抜試験
オンラインテストの合格者は、実際に学校で試験があります。試験は、C言語を使ったアルゴリズムを解くプログラミングの問題です(Cの文法基礎→ポインター→メモリ管理を順に学んでいきます)。英語で講義を受けて、毎日問題を解き、また別の人の問題の答えのチェックをします。
また、個人的な感想としては、現地で解く問題は本当によくできた問題だなというところです。
単にforとifの使い方を理解する問題でなく、C言語・プログラミング言語の仕組みを理解できるようになっているなと思いました
問題は、Githubに上がっています
(https://github.com/jraleman/42.SiliconValley)
また、週に1回ほど、チームで問題を解くタスクと本格的な試験があります。
(チームメートは強制的に組まされます。自分は18歳のフランス人と組んで、ドラゴンボールの話で盛り上がったのが良い思い出です)
毎日の問題、チームでの試験、週一のテストの点数から合格者は、その後5年まで学校に通えます(いつ辞めてもOK)
学校の中身
詳しくはホームページを見て頂きたいのですが、様々な施設があります。
- スポーツジム
- ランドリー
- 寮
- 食堂(一食8ドル程)
- バスケ/バレーコート
- ボルダリングジム
また、学校から10分ほどのところにホームセンター、スーパーマーケット、レストラン、エニタイムフィットネスなどがあります。
駅までは、徒歩では行けないのでUberを使いましょう(料金は20ドルほど)
また、勉強用施設は、以下のとおりです。
学校全体、一人一台好きなIMACを利用できます。
VR用の研究施設。自分は中には入れませんでした。
他にも、AIの研究用施設、ロボット研究用施設など様々あります。
入学後は、特に言語に縛りはなく、独学または教えあってアプリの開発を行います。卒業生で起業をしたり、有名企業に就職する人もいます。
授業はすべて英語 or フランス語なので英語 or フランス語はできる必要があります。自分が行ったときは以下のような国籍の人がいました(日本人は一人でした。。)
- アメリカ
- フランス
- ロシア
- ブラジル
- オランダ
- インド
- 韓国
- 中国
自分は1カ月のテストだけしましたが、今後通うのであればビザが必須です(3カ月まではビザは必要なし(厳密にはESTAが必要))。この学校は政府の認可がないので、スチューデントビザは出ません。推奨手段として現地の学生は以下のように言っていました(自由の国ならではの発想です)
- 近辺に語学学校があるから、そこへの入学目的でビザをもらい、入学後辞める
また、アメリカ入国時は入国審査が厳しいので、ビザがない場合はこの学校に通うと言わずに旅行で来たなどと言うようにしましょう
個人的には、日本にもこのような自由に勉強できる学校があればいいのにと思いました。
以上、アメリカからでした(反響があればもっと書きたいと思います)