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Home / プログラミング / Python / Pythonの標準入出力(input,print)とコメント文の使い方

Pythonの標準入出力(input,print)とコメント文の使い方

1 Python標準入出力の基本
2 文字列フォーマットの活用法
3 コメント文の重要性と書き方
4 実践的な入出力プログラム例
5 関連記事

Pythonプログラミングの最も基本的な要素である標準入出力とコメント文について詳しく解説する。

Python標準入出力の基本

Pythonでプログラムを作成する際、最初に覚えるべきは画面への出力と、ユーザーからの入力を受け取る方法だ。これらの操作は、標準入出力と呼ばれる基本的な仕組みを使って実現される。

print関数による標準出力

標準出力とは、プログラムの結果やメッセージを画面に表示する仕組みのことだ。Pythonではprint()関数を使用して、この標準出力を簡単に実行できる。

print("Hello World")  # 「Hello World」が出力
print("Hello\nWorld")  # 「Hello World」が改行されて出力

# 複数の値を同時に出力
name = "太郎"
age = 25
print("名前:", name, "年齢:", age)  # 名前: 太郎 年齢: 25

改行文字「\n」を使うことで自由に改行を制御できる。

input関数による標準入力

Pythonを実行するとプロセスが立ち上がり、メモリ上で処理が走るのだが、そのさいにファイルやユーザーのキーボード入力からデータを受け取れることができる。
標準入力はプログラムがユーザーからデータを受け取る仕組みだ。input()関数を使うことで、キーボードから文字列を受け取ることができる。

name = input("名前を入力してください: ")
print(f"こんにちは、{name}さん")

# 数値として入力を受け取る場合
age_str = input("年齢を入力してください: ")
age = int(age_str)  # 文字列を整数に変換
print(f"あなたは{age}歳ですね") # あなたはage(入力した値)歳ですね

注意点として、input関数は常に文字列型(str)で値を返すため、数値として使いたい場合は型変換が必要だ。

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文字列フォーマットの活用法

単純な出力だけでなく、変数の値を文字列に埋め込んで表示したい場合もPythonでは複数の方法でこれを実現できる。

f文字列(推奨方法)

Python 3.6以降で使用可能なf文字列は、最もシンプルで読みやすい文字列フォーマット方法である。

name = "山田"
age = 30
score = 85.67

print(f"私は{name}です。{age}歳です。") #  # 私は山田です。30歳です。
print(f"テストの点数は{score:.1f}点でした。")  # テストの点数は85.6点でした。

# 計算式も埋め込み可能
price = 1000
tax_rate = 0.1
print(f"税込価格は{price * (1 + tax_rate):.0f}円です。") # 税込価格は1100円です。

format()メソッド

従来から使われているformat()メソッドも、まだまだ活用されている現場は多い。

name = "Alice"
age = 25

print("私は{}です。{}歳です。".format(name, age)) # 私はAliceです。25歳です。
print("名前:{name}, 年齢:{age}".format(name="Bob", age=30)) # 名前:Bob, 年齢:30

pi = 3.14159
print("円周率は{:.2f}です。".format(pi))  # 小数点以下2桁まで表示(円周率は3.14です。)
f文字列はPython 3.6以降でのみ使用可能だが、読みやすさと書きやすさの面で優れており、基本的にはf文字列を使うと良い。

コメント文の重要性と書き方

プログラミングにおいて、コメント文は実行されないメモや説明として機能する。コードの意図を明確にし、後から読み返した時や他の人がコードを理解する際に重要な役割を果たす。
特にチーム開発で別の人(あるいは将来コードを忘れた時の自分)に何かを伝えたいときに使うと良い。

単一行コメント

行の先頭に「#」を付けると、その行の右側全てがコメントになる。

# これは単一行コメントです
print("Hello World")  # この部分もコメントです

# 変数の説明
user_age = 25  # ユーザーの年齢を格納
MAX_RETRY = 3  # 最大リトライ回数(定数)

複数行コメント

三重引用符("""または''')を使って、複数行にわたるコメントを記述できる。

"""
この関数は税込価格を計算する処理です。
- price: 税抜価格(整数)
- tax_rate: 消費税率(小数)
- 戻り値: 税込価格(整数)
"""

def calculate_tax_included_price(price, tax_rate):
    return int(price * (1 + tax_rate))

'''
複数行コメントは関数やクラスの
説明文書として使用されることが多い
'''
print("プログラム開始")
良いコメントは「なぜそのコードを書いたのか」を説明するものだ。コードを見れば分かることではなく、設計の意図や注意点を記述することで、価値のあるコメントになる。親切で分かりやすい説明を心がけよう。

実践的な入出力プログラム例

これまで学んだ内容を組み合わせて、実際に動作するプログラムを作成してみよう。

# ユーザー情報入力・表示プログラム
print("=== ユーザー情報登録システム ===")

# ユーザー情報の入力
name = input("お名前を入力してください: ")
age_str = input("年齢を入力してください: ")
hobby = input("趣味を入力してください: ")

# 文字列から数値への変換
age = int(age_str)

# 入力内容の確認表示
print("\n--- 入力内容の確認 ---")
print(f"お名前: {name}")
print(f"年齢: {age}歳")
print(f"趣味: {hobby}")

# 年齢による分岐表示
if age >= 20:
    print(f"{name}さんは成人ですね!")
else:
    print(f"{name}さんはまだ{20 - age}年で成人になりますね。")

print("登録が完了しました。ありがとうございました!")

このプログラムでは、ユーザーから情報を受け取り、フォーマットして表示し、さらに年齢に応じたメッセージを出力している。コメントを適切に配置することで、各処理の目的が明確になる。

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